第40回日本精神科診断学会[The 40th congress of japanese society for psychiatric diagnosis]

会長挨拶

村井俊哉先生

第40回日本精神科診断学会の大会長を拝命しました京都大学大学院医学研究科 脳病態生理学講座 精神医学の村井俊哉です。多様な視点・方法論から、独自性の高い研究を発信続けてこられた本学会を担当させていただくことになり、副大会長・須賀英道(龍谷大学)ともども身の引き締まる思いです。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、日程と場所を変更、2021年3月6日(土)、7日(日)の両日、オンラインで開催といたしました。今回のメインテーマはC and triple C ~ C (Concept) and triple C (classification, craftmanship, commitment) ~ をキーワードとして、従来の診断学の使命である分類学に加え、アート、責任ある参与、をイメージし、「精神科診断学の未来 〜サイエンス、アート、コミットメント〜」、といたしました。昨今の疫学・EBM的な方法論のみならず、従来診断の価値の再考、狭義の精神医学の知見に留まらず、人文学など様々な学問領域からの考察に基づく豊饒な知見を、実臨床にフィードバックすることで、にぎやかな会となるよう努力する所存です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

第40回日本精神科診断学会

大会長 村井 俊哉

京都大学大学院医学研究科 脳病態生理学講座 精神医学教室 教授